出会いその2・・・

前回のお話の続きを少し・・・。

私をとても爽やかな気持ちにさせてくれた、

「関西電気保安協会」のおじさん。

彼の仕事は「電気の保守点検」ですが、お客さんと

直接、接するわけですから、有る意味、最前線の

営業マンでも有るわけですね。しかも、お客様の家に

上がりこむという、かなりハードルの高い仕事です。

それを専門の営業マンよりも、はるかに高いレベルで

客である私を満足させてくれたおじさん。

すごい能力の持ち主、と言いたいところですが、

そうではありません。彼は決して、テクニックを駆使して

仕事をしているわけではないのです。彼は自分の本心からの

思いを私に何とか伝えたくて、言葉を選び、大きくはないが

はっきりした声で、私に接してくれたのです。

だから、マニュアルに載っているような言葉でも、私の心に

響き、私をとても素敵な気持ちにさせてくれたのです。

彼はきっと、「自分の仕事がお客様の役に立っている」と

自信を持っていると思いますが、自分の訪問が、時として

お客様にわずらわしい思いをさせることも知っています。

「時間を取らしてすみません。」「でも点検は大事なことなんで。」

彼はこんな思いを胸に、今日もどこかの家を訪問していることでしょう。

「私もこんな風に仕事に取り組みたい。」

そう思わせてくれる関西電気保安協会のおじさんでした。

 

 

ある出会い・・・

その人との「出会い」はいくつかの偶然が重なって生まれました。

まず、私は仕事がオフで在宅していたこと。

妻が外出の予定があったこと。

そして、先方が当日の午前中の訪問希望だったこと。

その人とは初対面、時間はせいぜい10分、

そして、多分もう一生、出会うことはないと思います。

6月12日の午前11時45分。その瞬間は訪れました。

「ピンポ~ン」とインターフォンのチャイム。

「関西電気保安協会の者です。電気の点検に伺いました。」

「どうぞ。」 家の中へ招きいれます。

「ご在宅いただいていて、助かりました。本当にありがとうございます。」

「5分程ですぐ終わりますので、ご協力ください。」

年齢は50歳代半ば、小柄、小太り、いたって腰が低く、愛想良く、

しかし決して嫌味ではなく、適度な大きさの声とトーン。

必要なことを、いたって解りやすく、しかし必要最小限に

説明してくれます。腰の低いだけの人なら、結構いますが、

変に謙ったり、ちょっと鼻についたり。

でもこの人は違いました。不自然さや、わざとらしさはまったく無く、

爽やかで、心地よく、思わず心和ませてくれる、そんな人でした。

久しぶりにこんな素敵な人との出会い。

世の中が、こんな人ばかりだったら、きっと争いごとなど起こらず

平和で、静かな世界が・・・、そんなことすら感じさせる素適な

「♪関西電気保安協会♪♪」のおじさんでした。

【心斎橋GG】